ダイヤモンドの透明度
ダイヤモンドのクラリティとは?
ダイヤモンドのクラリティ(透明度)は、石の表面と内部の小さなキズや不純物の評価です。表面の欠点はブレミッシュ(キズや汚れ)、内部の欠点はインクルージョン(内包物)と呼ばれています。ほとんどの内包物は肉眼では見えないため、たいていの場合、ダイヤモンドの美しさには影響しません。宝石鑑定士は、内包物と言う代わりに、「内部の特性」という言葉を使うことがあります。内部の特性は天然のダイヤモンドに唯一無二の個性を与えます。また、内包物が小さくて少ないほど、クラリティのグレードが高くなり、それを反映した高値が付きます。
ダイヤモンドは1つとして同じものや完璧なものはありません。ダイヤモンドは、地下深くで大きな圧力と高熱に曝されて形成されます。天然の内包物やキズは避けられません。
クラリティのクイックヒント
ダイヤモンドのクラリティに関しては数々の誤解があります。不純物が見えないように、クラリティのグレードが高いダイヤモンドを購入しなければならないという思い込みもその一つです。もう一つよくある誤りは、クラリティのグレードが高いほど、よく輝くという説です。どちらも間違った認識です!ダイヤモンドの検索を始める前に、以下のヒントを参考にしてください。
- 「アイクリーン」とは、ダイヤモンドの内包物が小さすぎて拡大鏡なしでは見えないという意味です。
- 予算を最大化するには、内包物がわずかに含まれる(SI)とほんのわずかに含まれる(VS)のグレードから検索をスタートするのがよいでしょう。これらのグレードは、内包物が拡大鏡なしで見えにくいからです。
- ダイヤモンドのシェイプとサイズもクラリティに影響します。クラリティはダイヤモンドのカットやカラーほど重要ではありませんが、1カラット以上のダイヤモンドを購入する場合や、ファンシーシェイプのダイヤモンド(欠点が見えやすいエメラルドカットやアッシャーカット)を検討している場合は、高いクラリティグレードに投資することをお勧めします。
- ダイヤモンドのクラリティは、ダイヤモンドの美しさを左右する重要な特性です。他の4Cと同様に、ダイヤモンドのクラリティはダイヤモンドを購入する時の重要な検討事項になります。クラリティは価格に影響しますが、どのグレードが自分に適しているかの判断に役立つ要素がいくつかあります。
ダイヤモンドのクラリティには6つのカテゴリがあり、合計11のクラリティグレードがあります
1953年、Richard T. Liddicoatとその仲間は米国宝石学会(GIA)ダイヤモンド評価システムとクラリティ基準を確立しました。GIAダイヤモンド評価基準は6つのカテゴリと11のクラリティグレードに分かれています。
I1、I2、I3:内包物があるダイヤモンド
- クラリティがIのダイヤモンドは、目に見える明白な内包物があり、美しさに影響します。
- Blue Nileでは、クラリティグレードがIのルースダイヤモンドでデザインされたエンゲージリングは販売しておりません。
- Blue Nileでは、クラリティがI1のダイヤモンドをプリセットしたジュエリーを限定的に販売しています。
SI1、SI2:内包物がわずかに含まれる(SI)ダイヤモンド
- 10倍に拡大すると内包物が目立ちます。
- アイクリーンなら、SIのダイヤモンドがお買い得でしょう。
- SI2のダイヤモンドは、肉眼でよく見ると(特に横から見た場合に)内包物を確認できる可能性があります。
VS1、VS2 内包物がほんのわずかに含まれるダイヤモンド
- 10倍の拡大鏡を使用した場合に、見えにくい(VS1)ものから、目に付きやすい(VS2)ものまでわずかな内包物があります。
- Blue Nileで最も人気の高いダイヤモンドクラリティで、お買い得です。
VVS1、VVS2:内包物がごくごくわずかに含まれる(VVS)ダイヤモンド
- VVSのダイヤモンドは、専門家が10倍の拡大鏡を使っても見えにくい極小の内包物が含まれています。
- VVSのクラリティは珍しく、アイクリーンに見えます。
- 内包物は極小で、専門家が10倍の拡大鏡を使用しても見えにくいほどです。
内部が無傷(IF)のダイヤモンド
- IFのダイヤモンドを顕微鏡で見ると、表面に微小なキズが見える場合があります。
- IFのダイヤモンドは石に内包物がないので、表面上の特性によってグレードが決まります。
- 視覚的にアイクリーン
無傷(FL)のダイヤモンド
- 内部にも表面にも内包物やキズがありません。
- FLのクラリティはすべてのダイヤモンドのうち1%未満です。
- 100%内包物がないダイヤモンドを見つけるのは不可能に近いため、FLのダイヤモンドは非常に希少です。
ダイヤモンドクラリティの基準
左右にスライドしてダイヤモンドのクラリティを比べてください
ダイヤモンドのクラリティの五大要素
大きさ:内包物が大きく目立つほど、クラリティのグレードが下がります。
数:容易に見える内包物の数。内包物が少ないほど、クラリティのグレードが上がります。
場所:特定の内包物がある場所。テーブルの下(最も見えやすい)のパビリオンに近い場所にありますか?この位置は内包物を反射体に変えるので、クラリティのグレードにより大きな影響を与えます。
性質:ダイヤモンドの内包物の性質は、内包物の種類と耐久性への影響に関連します。
カラーとレリーフ:カラーとレリーフは内包物の見えやすさや、内包物と周囲のダイヤモンドとのコントラストの尺度となります。
SIのダイヤモンドとVSのダイヤモンドが最もお買い得な理由
非常に珍しい無キズ(FL)または内部が無キズ(IF)のダイヤモンドは最高グレードのクラリティですが、予算内に収まるダイヤモンドを考慮する必要があります。拡大鏡なしではクラウンから内包物が見えないダイヤモンド(「アイクリーン」ダイヤモンド)、つまりSIグレードやVSグレードのダイヤモンドを選ぶのが得策です。これらのダイヤモンドは高いグレードのダイヤモンドよりはるかに安く、見た目は同じです。
ダイヤモンドのシェイプ
ダイヤモンドのシェイプによっては、他より高いグレードのクラリティが必要です。エメラルドシェイプとアッシャーシェイプのダイヤモンド(ステップカットと呼ばれる)は、カット面が長方形で透明度が強調され、ダイヤモンドの底まで見えるため、内包物が目立つことがあります。このようなシェイプの場合は、内包物が見えないように、VS1以上のクラリティグレードを選びましょう。
一方、ラウンド、プリンセス、オーバル、マーキス、ペアー、ハートシェイプのダイヤモンドは、クラリティグレードがそれほど高くなくてもかまいません。ブリリアントファセットパターンにカットされたシェイプは、さまざまな角度から光を反射するので、多数の内包物を自然に隠してくれます。
ダイヤモンドのサイズ
ダイヤモンドのサイズが大きいほど、ファセット(鏡のような多数のカット面)のサイズも大きくなります。これによって内包物が見えやすくなることがあります。ダイヤモンドのサイズが大きくなる場合は、グレードの高いクラリティを優先してください。
ダイヤモンドのクラリティプロット
クラリティプロットは、ダイヤモンドの内包物の場所を示す図で、ダイヤモンドの表面のキズや内部にある内包物をマッピングしたものです。内包物は、ダイヤモンド鑑定士が10倍の拡大鏡を使って識別します。
GIAの鑑定書を見れば、ダイヤモンドの特性(内包物/キズ)について詳しく知ることができます
ダイヤモンドのグレードに考慮されない内包物も、GIAの鑑定書やクラリティプロットには図示される場合があります。業界の一般的な慣行として、ダイヤモンドが1カラットを超える場合にのみクラリティプロットが含まれます。
ダイヤモンドの内包物やキズには多くの種類があります
ダイヤモンドの内部と表面の特性にご興味のあるお客様は、特定のダイヤモンドの内包物やキズの種類のセクションで詳細をご覧ください。
ダイヤモンド内包物の種類
- クラウド(曇り)
- フェザー(羽)
- クリスタル(結晶)やミネラル(鉱物)
- ノット(結び目)
- キャビティ(空洞)
- へき開
- 内部グレイニング(石目)
キズや汚れの例
- ポリッシュライン(研磨時についた平行線)
- スクラッチ(引っかきキズ)
- ニック(微少なカケ)
- ピット(浅い窪み)
- チップ(大きいカケ)
- ブレイク(割れ)
- ダークスポット(黒キズ)やライトスポット(白キズ)
クラリティのグレード別にBlue Nileのダイヤモンドを探す
Blue Nileでは、最高品質のダイヤモンドをご予算に合わせたお得な価格でご提供しています。ダイヤモンドリングやその他のダイヤモンドジュエリーをお探しの場合、以下のクラリティグレードをご用意しています。
無傷のダイヤモンド
- FLとIFのダイヤモンド(希少)
内包物がわずかに含まれているダイヤモンド
- VVSのダイヤモンド(エクセレント)
- VSとSIのダイヤモンド(最もお買い得で一番人気)
お問い合わせ
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また、営業時間中はたいてい「ライブチャット」もご利用いただけます。